指揮者紹介

conductor
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福島 康晴
Fukushima Yasuharu
 大学院修了後バロック音楽に傾倒し、声楽を牧野正人氏に師事する。2006年にイタリア留学を決意し、イタリア・ミラノ市立音楽院において、「ルネッサンスのポリフォニー」をディエゴ・フラテッリ氏の下で学ぶ。これまでに声楽をビアンカマリア・カゾーニ、ヴィンチェンツォ・マンノ、アントネッラ・ジャネーゼの各氏に師事。デーダ・クリスティーナ・コロンナ(演出家)より演技指導を受け、アンサンブルをマーラ・ガラッシ(バロック・ハープ)の下で学ぶ。また、モンテヴェルディ周辺の音楽理論・演奏慣習をロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に師事する。2009年にミケランジェロ・グランチーニ(1605-60)の論文とコンサートにより、最高点・褒賞付きで卒業する。この論文に収められている自ら編集したグランチーニの宗教曲はイタリアの出版社より刊行される予定。その後、自らアンサンブル・グランチーニを結成し、イタリア公共放送ラジオ”Rai 3”にて生演奏を行う。

 これまでにイタリアで多くのバロックアンサンブルと共演する。ギズリエーリ合唱団(パヴィア)、コスタンツォ・ポルタ(クレモナ)、アルス・カンティカ(ミラノ)、ファンタジアス(ミラノ)、ラ・ディヴィーナ・アルモニア(ミラノ)、アンサンブル・ローマ・バロッカ(ローマ)、アンサンブルD.S.G(ボローニャ)、アンサンブル・フェスタ・ルスティカ(ミラノ)、イル・カント・ディ・オルフェオ(ミラノ)、ラ・ヴェルディ・バロッカ(ミラノ)、ヴァーゴ・コンチェント(ヴェローナ)、アンサンブル・オッテット・バッハ(ベルガモ)、タリス・スコラーズ(イギリス)等。

 その他、バロックオペラの出演も多く、これまでにモンテヴェルディ『ポッペーアの戴冠』(ミラノ)のネローネ役、カヴァッリ『ラ・カリスト』(ミラノ)のメルクーリオ役、ペーリ『エウリディーチェ』(ボローニャ、ミラノ)のオルフェオ役、コルナッキオーリ『からかわれたディアーナ』のエンディミオーネ役(スペイン・ヒホン)等を演じる。2008年には『ドン・ジョバンニ』が初演されたプラハのエステート劇場においてモンテヴェルディ『オルフェオ』の牧人役を演じる。またヴァーゴ・コンチェントでヴェローナの各地でモンテヴェルディの『タンクレーディとクロリンダの戦い』を語り役として演じた。

 また、ミラノ市立音楽院の指揮科にも4年間在籍し、エミリオ・ポマーリコ、レナート・リヴォルタ、杉山洋一氏の下で研鑽を積む。

 2012年12月に完全帰国し日本での活動を再開する。現在、千葉バッハ合唱団、La doppia armonia、成田フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務めている。日本イタリア古楽協会会長。日本音楽学会、日本ヘンデル協会、千葉市音楽協会会員。
 洗足学園音楽大学非常勤講師。

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